第9章 こんなところで会っちゃうの?
「………ぃ。おい。」
『んんー…誰…』
目の前には寝起きに見るにはきついと思う美形の顔があった。
「朝だぞ。起きろ。」
『朝ぁ…』
枕元の時計を見ると6時を指していた。
はっや…今日は土曜日だからゆっくり寝るつもりだったのに…
「朝餉を作れ。」
絶句。暴君かよ。
文句はあるが朝から口論をする気も起きない。私は仕方なく朝食の準備をすることにした。
『早起きするのはいいけど、土曜日と日曜日はゆっくり寝ていいからね。というか寝かせて。』
「土曜日と日曜日。つまりこの青と赤のところか?」
ソルはカレンダーを指して問いかけてくる。昨日タイムリミットの日を教えるのと一緒にカレンダーの読み方と曜日を教えておいたのだ。
『そう。その2つの日は基本的にお休みだから。』
「といっても、今日は割と長めに寝たのだがな?」
『…もっと寝てていいよ。』
これから土日はあんまり寝れないかもな…
今後の睡眠時間に不安を覚えた朝だった。