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目の前に現れたのは王子様?

第7章 最初の晩餐




ソルは美味いと言いながらカレーを食べ進め、2杯目もペロリと平らげた。


「ふう。美味かった。お前は料理人なのか?」

『まさか。それにまだ20歳だし、料理歴なんてほんの数年だよ。』

「ほう。にもかかわらずこんなに美味いものを作れるのか…。まあ、俺が世話になるところに相応しいな。」


ちょいちょい上から目線なんだよな。それさえ無ければ完璧なのに。もったいない。


『そういえば、ソルは何歳なの?時間の進み方とか一緒かわかんないけど。』

「俺は今21だ。時間の進み方はほとんど一緒だと思う。城にも時計があったが、この家の小型の時計と同じような文字の配置だった。」


小型…。壁掛けタイプの割と大きめな時計なのだが、これを小型っていうと恐らく城にあったというのは時計塔みたいなものなのか。

その後もお互いの世界の共通点がないか話し合った。
その結果、どうやら時間の進み方、日付け、歳の取り方はほとんど一緒のようだ。多少のズレはあるかもだが。比較的似通った世界なのかもしれない。


色々話していたらもう21時になっていた。とりあえず、部屋に案内し、色々部屋にあるものの使い方を説明した後、お風呂についても説明した。生活していく上で必要なことはだいたい説明し終わり、ソルには先にお風呂に入ってもらうことにした。

わかんなくなったら聞いてねって言ったけど、それは困るなと後から思うのであった。










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