第4章 最後の希望 (閑話)
※おまけ【後日談】
「……っ!」
目が覚めて起き上がろうとすると、やはり昨日の酒のダメージがまだ残っていた。
気怠さや頭痛と戦いながらも朝の支度し、自室を出た。
「おーい、リヴァイ〜!こっち来なよ、こっちぃ〜〜っ!!」
「……、うるせぇ」
寝起きの頭にガンガン響くようなクソ眼鏡の声を聞くのはいつもの事だが、昨日のダメージが残ったままの私にはいつも以上に酷だった。
「うっわぁー……。いつも以上にすっごい顔だけど」
「黙れ。いや黙らなくてもいいからせめてもっと小さい声で話せ」
そう言うとハンジはリヴァイの耳元に手をやって小声で話した。
「昨日はエルヴィンとお楽しみだったの?」
「……は?」
ニヤニヤするハンジと困惑した表情で固まるリヴァイ。
「だってぇ、昨日どっかの貴族のパーティ行ってたんでしょー?しかも酔ってエルヴィンにお姫様だっこで部屋まで運ばれてさぁ〜……。意外とリヴァイも乙女なとこあるんだねぇ〜!で?その後やっぱり女になったの〜っ⁈」
「……ッ⁈」
まさか……、
まさかあの状況をまさかのクソ眼鏡なんかに見られていただと……ッ⁈
よりによってこのクソ眼鏡なんかに……!!
「エルヴィンに聞いてもさぁ〜、「ご想像にお任せするよ(ニコッ)」ってしか言ってくれないんだもぉ〜ん!だったらリヴァイに直接聞くしかないだろー⁈」
「ぶ、分隊長、あまりその話しない方が良さそうですよ!兵長もまだ具合良くなってなさそうですし、ねっ⁈」
「何でだよ、モブリットぉ〜〜!だって気になるじゃんかよーー!」
最悪だ……、
コイツだけには、クソハンジだけには絶対見られたくなかった……!!
「ねぇねぇねぇ!本当のところはっ⁈ねぇ!どうなの⁈リヴァイっ!!」
とりあえず
「おい、クソ眼鏡……。歯ァ食いしばれ」
「へ?」
殴っておけば都合良く忘れるだろう。
いや、忘れてもらわねぇと困る。
「ぎゃあああッ……!!リ、リヴァイいつもに増して悪い人相だよぉ……ッ⁈アンギャアアアア"ッ!!」
「だから言ったのに……」
終