第1章 ふわふわオムレツ【菊丸英二】
菊丸「名前ちゃん、ご飯はまだクマ?」
名前「もうすぐ出来ますよー」
大五郎の手を器用に上下させては、まるでぬいぐるみが話しているかの様に声を掛けて来た。
か…可愛い。どうして私の彼氏はこんなにも可愛いんだろう。
よく、罪レベルに可愛いんだよ俺の彼女は!何て言っている男子生徒は見掛けるが、私は逆だ。罪レベルに可愛いのよ、私の彼氏は!…そう、世界中に叫びたくなる。
フライパンを熱してバターを溶かし、卵液を流し入れる。ふわふわにする為に、菜箸で玉子を解す。そして、形成に入る。
片手でフライパンを持ち、トントンとフライパンを持つ手の手首近くを軽く叩く。
菊丸「まっだかにゃ~、まっだかにゃ~♪」
後ろからは楽しげな創作の歌が聞こえて来た。
フライパン半分にもなる、大きなオムレツが完成した。皿に乗せ、トマトソースを掛けてパセリを飾り付ける。
ピラフも炊き上がり、蓋を開けると良い香りが立ち込める。皿に盛り、上にドライパセリを振り掛けた。ピラフにはコーンやパプリカを多目に入れたカラフルなエビピラフとなった、付け合わせのサラダは普通のコールスローサラダ。