第2章 つまさき立ちの恋【跡部景吾】
何だって良い、どうなったって構わない…もしかしたら自棄を起こしたのかも知れない。
欲の為に彼を嵌めた浅ましくも卑しい女だと、彼にそう思われても構わない。この恋を終わらせてくれるなら、どんな形でも私は受け入れる。
自分で終わらす事が出来ない身勝手な想いを、身勝手な考えで彼に終わらせて貰おうというんだ…私はきっと死んだら地獄に堕ちるだろう。
名前「んっ…ゃ…あッ!」
右胸の突起をちろっと軽く舌で刺激されると、自然と体がぴくんと跳ねる。私の反応を試すかの様に何度も舐められ、突起は厭らしく濡れて光を反射する。
不意に左胸の突起を摘まみ上げられ、右胸の突起を軽く噛まれる。その強い刺激に身体は電気が走ったかの様にビクビクと震えた。
今迄とは桁外れな快感と震えが止まった瞬間の僅かな気怠さ、これがイクという感覚なのだと…私は悟った。
彼の胸に崩れ落ちそうになるのを何とか堪え呼吸を整えていれば、不意に彼の身体が僅かに動く。
じゅん、と下着を濡らしてしまった私の秘部に彼の膝がトンと添えられた。