第6章 6話
それだけを告げて彩夏は広場の方へ走っていった。
(芦戸)
「え、彩夏?!」
(麗日)
「彩夏ちゃーん!!戻ってきて
!!危ないよ!!
って、あれ?どこに行ったんだろう...いなくなっちゃった。」
彩夏が見えなくなったのは早すぎて思いもよらぬところまで走っていったからである。
(彩夏)
((あ、赤い鳥...))
走りながら赤い鳥を出すのを忘れていたのに気がつき、想像した。
《Image》
そう想像して出した鳥は大きな赤い鳥で、想像物のため少しなら話すことが出来、とても賢い。
(彩夏)
「USJ内に敵侵入。増援を求む」
(鳥)
「USJ内ニ敵侵入。増援ヲ求ム。」
(彩夏)
「いい子ね...根津さんの所へお願い。
なるべく、皆に見えないようにね。
さぁ、行って!」
バサバサバサ───
赤色大きな鳥のようなものが校舎に向かって全速力で飛んで行った。
(彩夏)
((急がなきゃ!!))
広場に行こうとするが、そこに至るまでの道のりにはまだ敵がうじゃうじゃといた。
(敵)
「おぉ?女が1人で来るぜ?!
やっちまえ!!!」
《Freeze》
(彩夏)
「ごめんなさい、今あなた達の相手してる暇ないの。」
そういった彩夏は広場へと繋がる道にいた敵、全てを凍らした。