第6章 6話
(黒霧)
「死柄木弔」
(死柄木)
「黒霧...13号はやったのか」
(黒霧)
「行動不能には出来たものの...散らし損ねた生徒がおりまして...1名逃げられました。
それから、ドアを破壊した者が1名...」
(死柄木)
「は?ドアを?
はー.............
はぁ............
黒霧、おまえワープゲートじゃなかったら粉々にしてたよ...
流石に何十人ものプロ相手じゃ敵わない。
ゲームオーバーだ
あーあ。
今回は...ゲームオーバーだ。帰ろっか。」
死柄木のその言葉に驚きを隠せない緑谷、蛙吹、峰田。
(峰田)
「...?
帰る...?
カエルっつったのか今!?」
(蛙吹)
「そう聞こえたわ」
(峰田)
「やっやったあ!助かるんだ俺たち!」
(蛙吹)
「えぇ、でも...」
どさくさに紛れて蛙吹の胸を触った峰田は蛙吹の制裁を受け、水に沈められていた。
(蛙吹)
「気味が悪いわ、緑谷ちゃん」
(緑谷)
「うん...
これだけのことをしておいて...
あっさり引き下がるなんて...」
意味がわからない...という不安な顔をした緑谷。
(死柄木)
「けどもその前に平和の象徴としての矜恃を少しでもへし折って帰ろう!」
一瞬で緑谷たちのいる水辺にたどり着いた死柄木は蛙吹の顔に手を伸ばした。
パシッ
(死柄木)
「本当かっこいいな
ヒーロー」