第6章 6話
BAAAAAAAAN
(彩夏)
「あぁ、やっと開いたー
ここって自動ドアじゃないの?
って...え、なにこれどういう状況?」
間延びした声と開かなかったドアをいとも簡単に開けて見せた彼女は微笑みながら登場した。
(飯田)
「相澤くん!ありがとう!!」
それだけを告げて飯田は走り出した。
(黒霧)
「応援を呼ばれる...
ゲームオーバーだ...」
(麗日)
「彩夏ちゃん?!どうして?!体調は?!」
急に現れた彩夏にビックリしながら次々と質問を重ねる。
(彩夏)
「大丈夫だよ。
さぁ、皆。落ち着いて?
大丈夫よ、他のみんなはどこにいるの?先生は?」
(麗日)
「突然敵が現れて!!!皆USJ内に散り散りになってしもうたんよ!!
相澤先生は広場で戦ってる!」
(彩夏)
「ッ!!!!
そっか...
教えてくれてありがとう。
ここにいるみんなは絶対にここから離れないで。
ほら、2人とも泣かないで?三奈ちゃん、お茶子ちゃん。
もうすぐオールマイトが来るわ。」
芦戸と麗日の顔に手をやり涙を拭い、他の男子には13号先生をあまり動かさないように少し入口の方へ移動させるよう言付けた。
彩夏は13号の元へ走って行き、小声で、しかし13号にハッキリと伝わるように声を掛けた。
(彩夏)
「13号さん...
もうすぐ俊くんが来ると思うので、心配しなくて大丈夫。」
(13号)
「あぁ...わかった...
気をつけなさい。」
(彩夏)
「了解です。」