第6章 6話
バスから降りるとそこには普通の高校では考えられないような光景が広がっていた。
「すっげー!!!!!!
USJかよ!!!!」
(13号)
「水難事故、土砂災害、火事...etc...
あらゆる事故や災害を想定し、僕が作った演習場です。
その名も...
ウソの災害や事故ルーム(USJ)!!」
(A組)
((USJだった!!))
(緑谷)
「スペースヒーロー13号だ!!
災害救助でめざましい活躍をしている紳士的なヒーロー!」
(麗日)
「わー!私好きなの13号!!」
13号を見て盛り上がるA組を他所に、相澤と13号はこそこそと何か話していた。
(相澤)
「13号、オールマイトは?ここで待ち合わせるはずだが。」
(13号)
「先輩、それが...通勤時に制限ギリギリまで活動してしまったみたいで仮眠室で休んでます。彩夏と一緒なんだと思いますよ。」
(相澤)
「不合理の極みだなオイ。あいつと一緒か...まぁ、それなら大丈夫か。」
(相澤)
((まぁ、念の為の警戒態勢。))
先日のマスコミが校内に押しかけてきた事件も踏まえて彩夏はヒーロー基礎学の時間、仮眠室で過ごすことになっていた。
(相澤)
「仕方ない、始めるか。」
おい、整列しろ。と相澤の声でA組全員が整列した。
(13号)
「えー始める前にお小言を1つ2つ...
3つ...4つ...」
(A組)
((増える...))
(13号)
「皆さんご存知だとは思いますが、僕の“個性”は“ブラックホール”
どんなものでも吸い込んでチリにしてしまいます。」