第5章 5話
(彩夏)
「ん、、、、、」
(相澤)
「彩夏!!
体調は?」
(彩夏)
「ん、体調は大丈夫。
大丈夫、少し思い出してただけだよ。そんな顔しないで...?消太にぃ。私は大丈夫だから。」
(相澤)
「良かった...すまん、彩夏が苦しんでる時にまたそばにいてあげられなかった。」
(彩夏)
「でも、今こうして起きるまで手ずっと握ってくれてたんでしょ?それだけで私は...充分だよ。ありがとう。」
握った手に力を込めた。
(相澤)
「気づいて無さそうだから言うが...
お前、大丈夫じゃない時程“大丈夫”って連発するんだぞ。」
うぇあ?!!!
変な声を発しながら彩夏は話し始めた。
(彩夏)
「そんなわけないでしょ?!ほんとに大丈夫だもん!!」
(相澤)
「...そうか。
ここまで爆豪が運んでくれてたみたいだぞ。礼言っとけよ。」
(彩夏)
「えぇ!そうなの?!後でお礼言わないとだね...」
(相澤)
「それから轟とお昼ご飯食べてたらしいが何話してたんだ?」
(彩夏)
「轟くんに昨日の訓練で本当に手抜いたのかって聞かれてただけ。
しかも、失敗したのが照明弾投げるのミスったくらいだからおかしくないかって言われたの。
ヒーロー側の思考が筒抜け過ぎるって。
当たり前じゃん?私、プロヒーローだもん。」