第4章 4話
まさか自分にまで言われると思ってなかった彩夏は反応が遅れた。
なんで昨日とか今日の朝聞かなかったんだよ...と心の中で呟いていた。
(相澤)
「...そうか。...相澤はキャッチボールでも練習しとけ。」
相澤も相澤でなんでオールマイトさんこの事ここに書いてないんだよと文句を心の中で呟いていた。
(彩夏)
「はい。」
(相澤)
「さて、HRの本題だ...急で悪いが今日は君らに...」
(A組)
《何だ...!?また臨時テスト?!》
(相澤)
「学級委員長を決めてもらう。」
(A組)
「学校ぽいのきたーーーーー!!!」
相澤が言葉を発し、さほど興味の無い彩夏はウトウトとし始めたが他のクラスメイトは反応が違うかった。
(耳郎)
「ウチもやりたいス」
(切島)
「委員長!!やりたいですそれ俺!!」
(峰田)
「オイラのマニフェストは女子全員膝上30cm!!」
(青山)
「それボクの為にあるヤツ☆」
(芦戸)
「リーダー!!やるやる!!」
(彩夏)
「ふぁぁあぁ...うるさ...」
もー、誰でもいーからとっとと決めてよ...という彩夏の心の声は誰にも届いていないようだった。
(飯田)
「他を牽引する重大な仕事だぞ...?『やりたい者』がやれるモノでは無いだろう!!
周囲からの信頼あってこそ務まる聖務...!民主主義に則り真のリーダーを皆で決めるというのなら...
これは投票で決めるべき議案!!!」
(彩夏)
「いやいや、そびえ立ってんじゃん!何故発案した?!?!」
(蛙吹)
「日も浅いのに信頼もクソもないわ飯田ちゃん。」
(切島)
「そんなん皆自分に入れらあ!」
(飯田)
「だからこそここで複数票を獲った者こそが真にふさわしい人間ということにならないか?!」
(飯田)
「どうでしょうか先生!!!」
(相澤)
「時間内に決まりゃ何でも良いよ。」