第4章 4話
嫌がらせも、表立って言えない人達ばかり。器が小さいなぁ。
そう思っていたのがダメだったのだろうか、気がつけばホームルームまで3分ほど前になっていた。
(彩夏)
「...ん?!え、あと3分でチャイムなるじゃん!!これで遅れたらマジギレされるな...いそがなきゃ。」
(彩夏)
「ふぅ...まにあったぁ」
(飯田)
「相澤くん?!集合が遅すぎないか?!雄英生たるもの、10分前行動は当たり前だぞ!」
1人で騒いでいる飯田を他所に、悪びれる様子もなく、つらつらと嘘を並べた。
(彩夏)
「ごめん、本当だったら着いてたはずなんだけど、校門でマスコミに捕まって。」
(飯田)
「そうだったのか!それはすまない!」
キーンコーンカーンコーン
彩夏と飯田の話がちょうど終わった頃、相澤が教室に入ってきた。
(相澤)
「おいそこさっさと座れ。
昨日の戦闘訓練おつかれ。Vと成績表見せてもらった。
爆豪。お前もうガキみてえなマネするな。能力あるんだから。」
(爆豪)
「.........分かってる。」
(相澤)
「で、緑谷はまた腕ブッ壊して一件落着か
“個性”の発動......いつまでも『出来ないから仕方ない』じゃ済ませねえぞ。
俺は同じことを言うのが嫌いだ。それさえクリアすればやれることは多い。焦れよ緑谷。」
(緑谷)
「っはい!」
(相澤)
「おい、相澤。お前もっといけるだろ。何手抜いてんだ。てか、ゴーグルなんでしてなかった。」
(彩夏)
「...オールマイト先生に使用禁止と言われたので。」