第3章 3話
(爆豪)
「てめぇは座っとけ。」
爆豪は財布を片手にレジへと歩き出した。
相澤はと言うと取り残された席でキョロキョロと周りを見回していた。
平日のお昼の時間のためか、人は子供連れのママ友とサラリーマンが広い空間に転々と散らばっているだけだった。
(爆豪)
「何キョロキョロしてんだ」
爆豪が戻ってきたのを声で確認し振り返ると、ハンバーガーの山だった。
(彩夏)
「...ありがとう。私のはどれ?いくらなの?」
(爆豪)
「...ん。これぐらい奢ってやるわ」
爆豪はチーズとハンバーグが挟まっているハンバーガーとポテトとドリンクを差し出した。
(彩夏)
「ありがとう。でも、ちゃんとしとかないとダメだから払うよ。レシート見せて。」
相澤に断られたのが爆豪のプライドに触ったのだろう。爆豪が叫び出した。
(爆豪)
「てめぇは!!!黙って奢られとけ!!くそモブ!!」
(彩夏)
「...そう?じゃあ遠慮なく。
いただきます。」
これ以上反論しても無駄だと感じとった相澤はそこから反論することなくすんなりと爆豪の要求を受け入れた。