第3章 3話
相澤はすぐには答えなかった。
少し経ってから、それでも。と言った
(彩夏)
「それでも、負けは負け。私が選んだ個性だし、個性のせいじゃなくて私の判断力のせい。
本来の個性じゃなくったって、個性のせいにはしたくない。」
(オールマイト)
「そうか。
君に“ワンフォーオール”を継がせたがってたヒーローの気持ちがよく分かる。」
正直な話、相澤のような強固性を国がのこのこと放っておくわけが無い。それによって、多様な束縛を余儀なくされていた。
“ワンフォーオール”を継ぐと言うことは実質日本でのヒーロー活動、平和象徴となる責任がある。
そういう理由から相澤は“ワンフォーオール”継承者になることを拒んだのだ。
そのため根津校長は雄英生徒の中からもう1人、探し出していたみたいだった。
(彩夏)
「あれはヒーローが勝手に言っていただけでしょ。
私にはそんな資格なんてないし、そもそも私には後継者は務まらない。
ちゃんと緑谷君のこと、訓練してあげなさいな。そうじゃないと“彼”怒る思うけど?
ま、やる気と正義感だけはヒーローとして及第点ってとこかな。」
(オールマイト)
「そうなんだ、彼のそういう所に私は惹かれて...
相変わらず君は自己評価が低いな。」
(彩夏)
「そんなことないよ。
じゃあ、そろそろ私行くね。
またね、俊くん」
(オールマイト)
「あぁ、私もそろそろ出よう。」