第3章 3話
(彩夏)
「まぁまぁ、そんなこといつもの事じゃん?
それより...」
そう、緑谷くんとお茶子ちゃん移動してる。
(飯田)
「ヒーローは移動してきているな」
(彩夏)
『ジジッヒーロー3階から4階へ移動中。階段Ⅱ付近。階段Ⅱ付近。』
(爆豪)
『ジジッんなこた、わかってるわっっ!!くそモブ!!』
相澤はため息をついた。
(相変わらず酷いな彼)
(飯田)
「お!爆豪くんがヒーロー組を見つけたみたいだぞ!!!」
BooM!!!!
爆豪が右腕を振りかぶり爆発させた。
それに驚いた緑谷が麗日を庇うようにして倒れる。
(緑谷)
「かすった...!麗日さん大丈夫?!」
(麗日)
「うん!ありがと。早速来た...」
(爆豪)
「デクこら避けてんじゃねえよ」
(緑谷)
「かっちゃんが敵ならまず僕を殴りに来ると...思った!」
(なんだ、緑谷くんには爆豪くんが殴りに行くことはもうわかってたのか。
じゃあ奇襲しに行ったけど、させない方が良かった...?
いや、彼を止めるのはさすがに無理だった。
それを見越して緑谷くんは爆豪くんが来ると思ってたんだろう。)
(爆豪)
「中断されねぇ程度にブッ飛ばしたらぁ!!」
右の大振りをしようとした爆豪の右腕を緑谷が掴む。
(麗日)
「すごい!!達人みたい!!」
爆豪の行動は全て緑谷に読まれているようだ。
(緑谷)
「うぅ...
かっちゃんは大抵右の大振りなんだ。
どれだけ見てきたと思ってる.....
すごいと思ったヒーローの分析は全部ノートにまとめてあるんだ!
君が爆破して捨てたノートに...!!
いつまでも“雑魚で出来損ないのデク”じゃないぞ...かっちゃん僕は
“「頑張れ」って感じのデク”だ!!」
そういった緑谷は若干震えていたようにも見える。初めて反撃した。そういう感じだった。
(爆豪)
「ビビりながらよぉ.........そういうとこが
ムカツクなあ
ムッカツクなああ!!!!」