第2章 2話
次の日からの授業は中学の延長の様なものであった
A組の生徒は昨日の“自由すぎる校則”が余程衝撃的であったのだろう
生徒は皆、((普通だ))と思っていた
(マイク)
「おらエヴィバディヘンズアップ盛り上がれー!!!
ってことで───彩夏─────違う
相澤!!!!!答え何番だー!!」
マイクがいつものように彩夏、と言ってしまい彩夏は顔を顰めた
幸いマイクの声はハッキリとは聞こえておらず他の生徒は何を言ったのか理解できなかった
(彩夏)
「...
関係詞の場所が違うから...4番」
そう答えながら彩夏はマイクをギロリと睨みつける
(マイク)
「...正解!!!じゃ、どんどんいくぜぇ!!!」
1度マイクに当てられたため、彩夏はウトウトとし始めた
途中で何度も爆豪に起こされてはいたが、授業中の個性使用は普段は厳禁なため頭を容赦なく叩かれただけであった
春の心地よい天気の元で少し吹く風は気持ちを落ち着かせ、余計に睡眠を促す
彩夏は風で桜がひらひらと落ちていくのを眺め
(彩夏)
((今日は、仮眠室でお昼ご飯食べよう))
消太にぃ、来るかなぁ
早く授業終われ
とマイクの声が睡眠薬となり、意識を手放した