第2章 2話
彩夏の頭の中には『面白いことは共有しなければ』という言葉でいっぱいになっており、緑谷の返事も善処します、と正直に答えてしまった
(緑谷)
「善処って.....相澤さんは学校の帰り?」
(彩夏)
「うん。君は?」
(緑谷)
「僕はお使いの帰り。母さんに頼まれて...」
“お母さん”という言葉に顔を曇らせた彩夏はこれ以上長居してしまっては墓穴を掘ってしまうだけ。と思い
(彩夏)
「そっか。じゃあまた明日学校で。」
(緑谷)
「うん。相澤さんまた明日!」
彩夏はそくささと帰っていった
緑谷はなぜ彩夏が顔を曇らせたのか又もやさっぱり分からなかった
いつものようにブツブツと呟いて分析しようと思ったが、彼女のことについて何も知らないことに気がつきはぁ...とため息をつき
母が待つマンションへと足を進めていた