第2章 2話
学校を出て、学校近くの駅で途中下車し
近くのスーパーに寄ってハンバーグの材料を買いに行った時の事だった
突然、誰かに後ろから話がかけられる
(?)
「あれ?相澤さん?!」
それに驚いた彩夏は飛び上がった
最初は誰に話しかけられたのか、わからなかったようだが、スポーツテストのことを思い出し
あ、この子俊くんの...と思ったがそれをそのまま伝える訳にもいかない
しかし、かといって名前を知っているわけでもなく...
(彩夏)
「えーっと...緑のモサモサくんだ」
(緑谷)
「モサモサくん?!」
モサモサくんという発言に驚く緑谷
(彩夏)
「うん、俊くんの─────じゃなくて!えーっと...モサモサくん!」
(緑谷)
「??言い換えてもモサモサくん!!!
僕は緑谷出久!相澤さんと同じクラスだよ。僕の事なんか覚えて無いだろうけど...」
その言葉に彩夏は苦笑いになった
(彩夏)
「うん、君のことはよく知ってる...あれだよね、確か個性把握テスト最下位だった...」
(緑谷)
「そっそうだよねっそれくらいしか特徴無かったよねっ。
あっ!かっちゃんともお話してたよね!僕ら幼馴染なんだ!」
(彩夏)
「かっちゃん...??」
彩夏の頭の中にはてなマークが大量発生する
(緑谷)
「うっ!えーっと、あの爆豪勝己っていう人なんだけど...」
爆豪がかっちゃん、にツボった彩夏はお腹を抱えて笑い出す
それを見た緑谷はなぜ突然笑いだしたのか検討もつかず、道行く人にチラチラと見られていることにも相まって一人、慌てふためいていた
(彩夏)
「なにそっブフーー!!おもろー!!!」
(緑谷)
「えっそんなに面白かったかな?!女子ってヨクワカラナイ」
いや、おもろしろいでしょ!あんな俺様なのに...
(彩夏)
「かっちゃんって←ブフー」
(緑谷)
「分かったよもう...あ、かっちゃんには内緒にしてね!怒られるから...」