第2章 2話
(オールマイト)
「君だって!!ほら!彩夏を特別扱───」
(相澤)
「“ゼロ”ではなかった。
それだけです。
行くぞ彩夏」
オールマイトの言葉に食い気味に話した相澤
急に彩夏はいつも通りに呼ばれて驚いていたが何も言わず、ただ相澤の後について行った
(彩夏)
「はい。
相澤先生...突然どうしたんですか。急に下の名前で呼ぶなんて。」
(相澤)
「...すまん。間違えた。」
いつも彩夏と呼んでくれているのに『間違えてた』と言われた事により、一層寂しさが増した
(彩夏)
「いえ...。大丈夫です。ところで用事は何ですか?」
(相澤)
「あぁ。個性把握テスト...どうだった」
(彩夏)
「えー出来はまぁまぁですかね。結果は1位だったんで良かったですけど。」
(相澤)
「ふっそれもそうだな。この調子でな。」
(彩夏)
「はい。もう戻っても大丈夫ですか?」
(相澤)
「あぁ。あと、一つだけ。仮眠室自由に使っていいってよ。」
(彩夏)
「はい!ありがとうございます!では私はこれで。」
(相澤)
「はい、さよーなら。またな」
彩夏は満面の笑みを浮かべ、一礼をすると自分の教室のある方へと走っていった
さ、かーえろっと。今日の夜ご飯何がいいかな〜
廊下を歩きながら彩夏は今日の夕飯の献立を考えていた
相澤の好きなものを作ろうと何度も試みたがいつも、同じコメントなため彩夏は今では何が好きなのか
全く知らないままになっている