第2章 2話
(飯田)
「しかし...本当に緑谷君はこのままだとまずいぞ...?」
(爆豪)
「ったりめぇーだ
無個性のザコだぞ!」
(飯田)
「無個性?!彼が入試時何を成したか知らんのか?!」
彩夏は飯田が爆豪が言った“無個性”に反応していたのかに疑問を持った
“入試時に何を成したか知らんのか”...か。
ってことは、入試の知り合いがいないそんな状況で何か人目を引くことをしたのだろうか。
一体何が起きている?
彼の個性を早く見てみたい。と彩夏は思った
(爆豪)
「は?」
緑谷がボールを投げようとした瞬間
緑谷の腕に何度も何度も見てきた、誰よりもあの“個性”を宿らせまいとするために学んできた、あの“個性”が宿っていることに気がついた
だから、あの人“彼をよろしくね”って言ったのか。
彩夏がそっと体育倉庫の方へと視線をやる
彩夏はニヤリと口を上げ、
あんな所で見てるくらいだし、どうせ消太にぃに緑谷が除籍処分されないか見に来たってとこかな。
と、思ったのだった
(彩夏)
((にしても...今年の消太にぃの生贄は彼か。
緑谷は消太にぃが嫌い?な非合理的。
でも、あの人の個性を使うとどうなるんだろう。あの人は完璧に使いこなせているけど、あんなに筋肉が凄い訳でもない。
確か、身体に合わないエネルギーが入ると四肢が爆発するんだったよね...))
(相澤)
「つくづくあの入試は...合理性に欠くよ。おまえのような奴も入学出来てしまう。」
(緑谷)
「消した.....!!
あのゴーグル...そうか!!!」
(緑谷)
「抹消ヒーロー
イレイザーヘッド!!!」
彩夏は緑谷が相澤のヒーロー名を知っていることに驚きを隠せなかった