第9章 9話
(爆豪)
「おい、彩夏 置いてくぞ」
(彩夏)
「私、リカバリーガールの所行かなきゃ行けないから先いって席取っといてくれない?」
(上鳴)
「分かった!」
(切島)
「任せろー」
(爆豪)
「チッ」
爆豪や上鳴、切島は彩夏と反対方向の廊下へと進んでいき、彩夏だけが反対側の通路へと歩き始めた。
彩夏は関係者以外立ち入り禁止と書かれている扉の前に立つと直ぐにカードを取り出し、暗証番号を入力。そして引き込まれるようにして扉の中へと入っていった。
中は広々とした廊下が広がっており、そこには今日招待されたプロヒーローの面々がウロウロと動き回っていた。彩夏の姿を見つけた瞬間、「ご無沙汰しております!!」と元気よく頭を下げに来た。
そんな頭を下げている彼らに目もくれずを彩夏は「うん、久しぶり。今急いでいるからこれで」とそくささと彼らの間を縫って移動していた。