第9章 9話
(ミッドナイト)
「制限時間は15分
振り当てられたポイントの合計が騎馬のポイントとなり、騎手はそのポイント数が表示された"ハチマキ”を装着!
終了までにハチマキを奪い合い保持ポイントを競うのよ
取ったハチマキは首から上にまくこと!とりまくればとりまくる程管理が大変になるわよ!
そして重要なのはハチマキを取られても、また騎馬が崩れてもアウトにはならないってところ!」
また、彩夏を除く生徒がざわつき始める
(八百万)
「てことは...」
(砂糖)
「42名からなる10〜12組がずっとフィールドにいるわけか...?」
(青山)
「シンド✩」
(芦戸)
「いったんポイント取られて身軽になっちゃうのもアリだね」
(蛙吹)
「それは全体のポイントの別れ方を見ないと判断しかねるわ三奈ちゃん」
先程とは違いざわついても叱責しないミッドナイト
彩夏はもうなんでもいいから始まってくれよ...と心の中で叫んでいた
(ミッドナイト)
「"個性”発動アリの残虐行為ファイト!
でも...あくまで騎馬戦!!
悪質な崩し目的での攻撃等はレッドカード!一発退場とします!
それじゃこれより15分!
チーム決めの交渉タイムスタートよ!!!」
「15分!!?」
ミッドナイトの号令が聞こえた途端、あちこちで交渉タイムがスタートする
彩夏はすぐにはその場を離れず、ぐるりと周囲を見渡す
そこにはある一定の者に群がるもの
彩夏のように1人でいて周囲を観察するもの
そして
皆から避けられるもの
(彩夏)
「よし、サクッと予選決めますか」
ボソリと呟き、彩夏はある人物の元へと向かった