第9章 9話
彩夏はよし、私も行くか。と言うと軽い足取りでゲートの方へと掛けて行った
彩夏はヒーロー科が余りいない最後尾の方へ流れるよう、身を任せ個性でパラグライダー的な物を創造した
このまま自分を透明化させ、ジェット機搭載のパラグライダーで一気にゴールまで
という作戦でいこうとしているのである
けれども、その考えが甘かった
轟が個性で入場ゲートを凍らし足が凍ってしまった
(彩夏)
((くっそ...))
彩夏は素早く氷を想像で火を出して溶かして脱出した
【image】
彩夏は自身を透明化させ
【create】
ジェット機搭載のパラグライダーを出す
(彩夏)
((ゴールで順位調整するか))
一方解説席では
(マイク)
「さーて実況していぜ!
解説アーユーレディ!?ミイラマン!!」
(相澤)
「無理やり呼んだんだろが」
マイクは相澤の言葉を聞き終わったあと直ぐに、放送マイクの電源をオフにして相澤に話しかけた
(マイク)
「なぁ、彩夏結局体育祭どーすんの?」
マイクの言葉に聞いてないふりをしようとした相澤であったが、マイクが顔を覗き込んだり色々ちょっかいを出してきたため
しぶしぶ答える
(相澤)
「...『目立つな』『表彰台に上がるな』だってよ」
(マイク)
「は?それ出る意味なくね?」
(相澤)
「俺も思った」
先程とは違い直ぐに返事を返す相澤
(マイク)
「じゃー、予選通過しねぇのかぁ...」