第8章 8章
現代文の授業の終わりを告げるチャイムが鳴り、教室はセメントスが出ていく前にざわざわとし始めた
彩夏は根津の所へ、昨日のうちにまとめあげたヒーローの名簿を届けるためファイルとタブレット、そしてお昼ご飯を鞄に詰め込みそれをもって席から立ち上がった
が、上鳴が彩夏の行く手を阻む
(上鳴)
「おーい、彩夏!昼飯一緒に食おーぜ!!!」
(彩夏)
「あー...ごめん
先生に授業の事で質問があってさ...
今日は一緒に食べれないや
また誘ってくれる?」
(上鳴)
「そっかー
じゃあしゃーねぇn」
(爆豪)
「なんの授業だよ」
上鳴が話終わる前に爆豪が上鳴を遮る
なんの教科か、と聞かれるとは思ってもいなかった彩夏は少し目を開いたが、それを悟られないよういつも通りに答える
(彩夏)
「えーっと、古典...かな」
(爆豪)
「俺が...」
爆豪は何やら恥ずかしいのか、俺がまでは大きな声で言ったがその後の言葉は小さすぎて何も聞こえなかった