第7章 7話
(彩夏)
「あの時、私が飛び出して俊くんを助けに行く必要はなかったのかなって考えるの
消太にぃと13号さんの手当てを先にするべきだったのに」
(相澤)
「彩夏が助けに行かなきゃ、オールマイトさんはくたばってたろ」
今度は相澤が彩夏を慰める番になり、彩夏を自分の膝に座らせ頭を撫でる
(彩夏)
「私、やらなきゃ
治癒も出来るようにならなきゃ。
骨の構造も皮膚の構造も、血液も全てをすぐには無理かもしれないけれど、せめて応急処置くらいは出来るようになる
このままじゃ、親の七光りでヒーローになったと言われても言い返せない」
言い切った彩夏は相澤の膝の上からぽんっと飛び降り、この話は終わり。ご飯食べよ?と空気を変える。
相澤は彩夏は親の七光りじゃねぇだろ、と思いつつも今水を指すのも悪いし、と思い、それについては何も言わず
(相澤)
「腹減った」
と、だけ呟いた
マイクはと言うと、相澤に服の上からシャワー(冷水)をかけられその上シャンプーなどを全てふんだんに身体中、そしてお風呂場にかけられたため、しくしくと涙を流しながら掃除をしていたそうだ。