第7章 7話
マイクもお風呂場から戻り、お昼ご飯を3人で囲っていた時
ふと、相澤が
(相澤)
「そう言えば、彩夏
体育祭どーするんだ?」
と、尋ねた
(彩夏)
「その事なんだけど」
と、手に持っていたお箸とお椀を置き話し出した
(彩夏)
「USJの事件の会議の時にその話になったの
出場してもいいけれど、条件が2つ出た」
彩夏に倣い、相澤とマイクの2人もお箸を置き彩夏を見つめる
(相澤)
「条件が2つ?」
(彩夏)
「そう
1つは“個性の使用は極力見えないように”
もう1つは“表彰台に上がるな”」
(マイク)
「つまり、目立つなっつー事か」
(彩夏)
「みたいだね
こんなことするぐらいなら、別に出場しなくても良いんだけど」
(相澤)
「でも、スカウトする側には名簿が配られるだろ
名前でわかるだろ
プロヒーローなら」
(マイク)
「出場してないやつに指名が大量に来たら不思議でしゃーねぇもんな」
(彩夏)
「ま、要するに何事も静かにやっとけばいいってことでしょ」
さ、ご飯ご飯
と彩夏が相澤とマイクを促す
お前ご飯のことばっかだな、と相澤の口から漏れたが彩夏は何一つ気にする様子はなく
マイクとの会話に勤しんでいた