第7章 7話
次の日の午後
ドンガラガッシャァァァン
(相澤)
「やめろっつってんのが聞こえねぇんかこのクソ野郎!!!」
(マイク)
「ウェェェェイト!落ち着け!イレイザー!!
ぎゃぁぁ!シャワー振り回すなって!」
先程からお風呂場から叫び声と共に大きな何かがぶつかる音がしている。
かれこれ30分ほど前、退院して、自宅療養となった相澤を迎えに行ったその後で マイクが嫌がる相澤を無理やりお風呂へ入らせたのだ。
(彩夏)
「おーい、暴れてもいいけどお風呂場破壊しないでよー!!」
お風呂場の前から中へと呼びかける。
(マイク)
「だから、悪かったってば!!!!頼むからそれ以上暴れんな!!!悪化するだろ!」
(相澤)
「悪化したら慰謝料請求するぞ」
こっちの話聞いちゃいないな、と思い、彩夏はお昼ご飯を作るのを再開する。
程なくして、びちょびちょに濡れたままで服を着た相澤がリビングルームへと入ってきた。
おそらく、ずぶ濡れで出てきたのはギプスのせいで上手く身体を拭くことが出来なかったのだろう。
(彩夏)
「え、ちょっと消太にぃ!ずぶ濡れじゃんか!
もー!ここ座って」
ソファーに相澤を座らせて、相澤からタオルを受け取る。
ひざしくんは何してるのよ、一緒に入ったくせに。とブツブツ言いながら相澤の頭をガシガシと乾かす。
相澤は彩夏のされるがままになっていたが、少しすると正面にいる彩夏の腰に抱きついた。