第7章 7話
マイクと2人、相澤の病室を出てエレベーターに乗り込む。
(彩夏)
「あ、ひざしくん。ここまで連れてきてくれてありがとう」
(マイク)
「いいってことよ」
(彩夏)
「帰りはタクシー呼んで帰るから大丈夫だよ」
彩夏が言い終えたタイミングで1階に着き、会話が一旦途切れ無言で大きなロビーを潜り抜ける。
病院の大きな外へと通じる自動ドアを背に彩夏とマイクはまた話し出す。
(彩夏)
「じゃあ、ひざしくんバイバイ。
また明日のことは連絡するね」
そういった彩夏はタクシー乗り場の方へと歩き出す。
( マイク)
「彩夏...一応聞くけど、今から行く場所って彩夏とイレイザーの家、だよな?」
その質問に彩夏は少しだけ振り返り黙りこくる。
(マイク)
「イレイザーに頼まれたんだ。たぶん彩夏は今日家には帰らないから一緒に家に居てくれって」
(彩夏)
「...そっか...分かった。
ごめんね、ひざしくん。一緒に帰ろう」