第7章 7話
地下の自販機前につき、小銭を入れる。
チャリンチャリン、と乾いた音がこじんまりした空間に響く。
私はそうだけど、消太にぃは──?
彼はれっきとした大人だし、収入も少なくない。
消太にぃかっこいいからな...そろそろ結婚とか...
あれ、消太にぃって彼女いるのかな?
やだな...
ん?何やだなって
少しイラつきながらひざしくんのコーヒーを選ぶボタンをダン!!と強く押す。
意味わかんない
続けて自分の水と消太にぃのお茶をダン!!ダン!!と押す
このことを考えるのはやめよう。
今は消太にぃに回復してもらうことが1番だ。
1度開けることが出来たドアはすんなりと開き、お待たせ。と彩夏が相澤の病室に入る。
(マイク)
「ありがとなー!」
(彩夏)
「うん、全然いいy」
(相澤)
「おい、彩夏...オールマイトさん助けるために飛び出したって本当か?」
マイクの返事に答えた時彩夏に食い気味で突っかかる相澤。
(彩夏)
「...本当」
(相澤)
「なんで!彩夏じゃなくても...!」
(マイク)
「落ち着け、イレイザー」
興奮している相澤の手に彩夏の手を触れさせた。
(彩夏)
「あのね、消太にぃ。私は一般人の前に、公で個性の行使を許される免許をもつヒーローなの。
だから、自分の命よりも生徒らの命を優先するのは当たり前のことだし、何より平和の象徴を失ってはだめでしょう?」
(相澤)
「...悪い。取り乱した」
いいよ、疲れてるんだよ。少し寝たら?と相澤に彩夏が促す。
(相澤)
「そうする」
(彩夏)
「...明日退院でしょう?
明日またひざしくんと一緒に来るね」
(マイク)
「送迎は任しとけ!」
(相澤)
「うるせぇマイク」
これもまた、先程と同じ様に彩夏には相澤の言葉が“ありがとうマイク”に変換されているため1人でニヤニヤしていた。