第7章 7話
長い長い緊急会議が終わるとオールマイトの隣の席に座り、今日の会議でのことをまとめていた彩夏にマイクがテンション高く話しかける。
(マイク)
「Hey!彩夏イレイザーの所行くだろ!!!」
(彩夏)
「あぁ、ひざしくん。そうだね、1度家に戻ってから病院行ってもいい?着替えとかいると思うし」
(マイク)
「OKOK!!!」
病院につき、まず13号のお見舞いへ行ったが生憎まだ意識が戻ってないようなので話すことが出来なかった。
そして、今は相澤の病室の扉の前。
13号が目覚めていなかったことが余程ショックだったのだろう。すぐに相澤の病室の扉を開くことが出来ない。
(マイク)
「...Hey開けないとイレイザーには会えないぜ?」
(彩夏)
「...うん」
頭ではわかってるの...でもやっぱり...と彩夏が漏らす。
じゃあ俺は向こうで待ってるから、とマイクは気を使い1度ナースステーションの方へ歩いていった。
彩夏はドアノブから手を離せずにずっと扉の曇りガラスを通して病室内を観察していた。
時たま通る看護師に変な目で見られながら。
よし、行こう。と決意を固めた時。
(相澤)
「おい...いつまでそこにいるつもりだ」
相澤のくもぐった小さな声が聞こえる。
彩夏は驚き、ここが病院であることも忘れ扉をバァァンと開けた。
(相澤)
「ここ病院」
(彩夏)
「あ...ごめんなさい...
意識戻ったんだ。
消太にぃ...ごめんなさい...
こんな怪我...させちゃった」
彩夏は相澤の横たわっているベットに近づき相澤の包帯でぐるぐる巻きにされた手に触れる。
(相澤)
「いいんだよ、それが仕事だ。
彩夏、怪我は?」
相澤は自分の手に触れた彩夏の手をどけて、手を彩夏の頭の上にのせる。
(彩夏)
「私は何も。途中からだったしね」
(相澤)
「なら良い」
と、相澤が言い終えた時とちょうど同じ時にマイクが病室の扉を開け放った。