第7章 7話
彩夏の言葉にオールマイトも頷き返す。
(オールマイト)
「そう!そうなんだよ!
“もっともらしい稚拙な暴言”
“自分の所有物を自慢する”
思い通りになると思っている単純な思考。
襲撃決行も相まって見えてくる死柄木の人物像は...幼児的万能感の抜けきらない
“子ども大人だ”」
オールマイトの言うことに納得のいったブラドキングは自己流に解釈する。
(ブラドキング)
「“力”を持った子どもってわけか!」
(ミッドナイト)
「『小学時の一斉“個性”カウンセリング』受けてないのかしら...」
(ブラドキング)
「で?!それがなんか関係あんのか?!」
今まで教師の話し合いに入ってこなかった塚内が話し出す。
(塚内)
「今日のUSJで検挙した敵の数72名」
(ブラドキング)
「!?」
ブラドキングの驚きを特に気をとめない塚内はまた続けた。
(塚内)
「どれも路地裏に潜んでそうな小物ばかりでしたが、問題はそういう人間がその“子ども大人”の賛同し着いてきたということ。
ヒーローが飽和した現代、抑圧されてきた悪意達はそういう無邪気な悪意に惹かれるのかもしれない。」
塚内の言葉にそこにいた全員がよりキリっとした表情になる。
(塚内)
「まァ...ヒーローのおかげで我々警察も地道な捜査に専念できる。
捜査網を拡大し引き続き犯人逮捕に尽力して参ります」
そう言い切った塚内はまだ忙しいのであろう、ではこれから署に戻らなければなりませんので。とそくささと会議室から退出した。
(根津)
「子ども大人...」
(彩夏)
「逆に考えたら生徒らと同じですよね。
成長する余地がある...
もし、優秀な指導者でも着いたりしたら...」
彩夏の言葉に根津を初めとした雄英教師陣も頷いた。
(根津)
「考えたくないね...
それからもうひとつ今日は議題が合るんだ────」