第7章 7話
生徒らを全員強制帰宅させた後、校舎内のある会議室では今日の敵襲来についての緊急会議が始まっていた。
(塚内)
「死柄木という名前...触れたものを粉々にする“個性”...20代~30代の個性登録を洗ってみましたが該当者なしです。
“ワープゲート”の方、黒霧というものも同様です。
無国籍かつ偽名ですね...
個性届けを提出していない、いわゆる裏の人間」
(スナイプ)
「何も分かってねぇって事だな...早くしねぇと死柄木とかいう主犯の銃創が治ったら面倒だぞ」
(オールマイト)
「主犯か...」
そうぽつりと呟いたオールマイトの言葉に根津が反応する。
(根津)
「なんだい、オールマイト」
(オールマイト)
「思いついても普通行動に移そうと思わぬ大胆な襲撃。
用意は周到にされていたのにも拘らず!
突然それっぽい暴論をまくし立てたり、自身の個性は明かさない代わりに、脳無とやらの個性を自慢げに話したり...
そして、思い通りにことが運ばないと露骨に気分が悪くなる!
まァ、個性の件は私の行動を誘導するする意味もあったのだろうが...」
あれはすごく痛かった...と話終える。
オールマイトの隣に座っていた彩夏が共感し頷きながら話し始めた。
(彩夏)
「そうなんですよね...塚内警部に教えて頂いたんですが、敵は個性を話したんですよね...?
対ヒーロー戦で『個性不明』というアドバンテージを放棄するのは愚かすぎる...」