第6章 6話
その視界の端に地面にひれ伏し、血がとめどなく流れている相澤の姿が入る。
(彩夏)
「え...?」
その一瞬の隙に脳無が再生し始め、彩夏に向かって走り出した。
それを見た緑谷は彩夏を救けようと、彩夏に近づく。
(緑谷)
「相澤さん!!避けて!」
(彩夏)
「...消太...にぃ...?」
緑谷の大声にかき消された彩夏の発した単語は誰の耳にも届かずにただ、宙をさまよった。
その直後、USJ内にこだまするくらい大きな爆発音が耳に届いた。
その爆発音のおかげで少し正気を取り戻した彩夏。
(オールマイト)
「もう大丈夫
私が
来た」
普段であれば笑顔で放つはずであるのに、今日はにこりとも笑わずにその言葉を発した。
オールマイトが来たことによってA組の生徒たちは安堵に包まれた。
(死柄木)
「あぁーーー
コンテニューだ」
言葉とは裏腹に、死柄木は嬉しそうに笑った。