第2章 HUNTER×HUNTER
そして、始まった一次試験
試験官についてこい
と。
走るのかキルに聞こうとキルを見ると片足をスケボーに乗せてるキルがいた
まあ、いっか。
「ミツキ乗れよ」
と半ば強制にキルの背中に乗せられる。
「なあ、ミツキ。」
キルに声を掛けられ
「なに?」
返事をすると
「案外楽勝かもな。」
なんて言うキル
まあそうかも知れない
暇潰しにもならないよね
「あーガキ。そりゃ反則だろ!」
とおじさんに言われる
おじさんに人気なのかな?キルは。
「なんで?」
と聞き返すキル
「これは持久力のテストだ。」
「違うよ!試験官はただついてこいって言っただけだもん」
と同い年くらいの黒髪男の子が言う。
「ゴン!お前どっちの味方だ!」
なんて言ってるおじさん
味方も何もないと思うんだけどな
「お前年いくつ?」
黒髪の子に聞くキル
おっ、キルが珍しく他人に興味を持った。
「もうすぐ12!君たちは?」
と答えるゴンとやら
「同じ。こいつも」
とあたしに横目を向けるキル
「俺も走ろっと」
キルは私を背負ったままスケボーから降りて
足でスケボーを蹴りあげ片手でキャッチする
「おーかっこいい!」
なんて言ってるゴン
「君名前は?」
「キルア。そっちは?」
キルに初めてのお友達?かな。
「ゴン。ゴン=フリークス。後ろの子は?」
「私、ミツキ」
と答えると
キルはいきなり私から手を離す
「うわっ、危ないじゃん!いきなり離さないでよ」
「知るか!自分で走れよ」
と何故だか機嫌を損ねたキル
なんなんだこいつ。
乗れって言ったのそっちじゃん!
「二人は友達?」
と聞いてきたゴン
そんなこと初めて言われたよ
私達わりと似てると思うんだけどな
「キルと私双子なの」
「そうなんだ!そう言われれば似てるかも!」
なんてヘラっと笑うゴン
この子はきっと素直な子なんだな
闇の世界しか知らない私たちとは違って‥‥‥