第2章 生きたい
ダイヤside
特に怖いものなんてない。
ロキがヨトゥンの血が入ってる人だとしても。
ソーが雷神だとしても。
バナーがハルクだとしても。
キャプテンアメリカがヒドラだとしても。
アイアンマン、トニースタークが殺しに来ても。
ファンドラルが怒ろうと。
怖くなんかない。
涙も出ない。
ただ1つ怖いのは。
自分が今生きていること。
あたしはロキに作られた。
それもちゃんと人間見たく成長し、死を迎える。
そんな自分はどうやって作られたのかわからない。
なんで生きているのかもわからない。
本当の親も誰なのかわからない。
ただ目の前にある道を歩く毎日を送ってるだけ。
お腹が空いたらご飯を食べて。
眠たくなったら寝て。
勉強して、誰かと話して。
その繰り返し。
生きてるあたしがいちばん怖い。
ダイヤ「ロキ」
ロキ「…?なに?」
ダイヤ「…やっぱいいや」
神様が人間の生涯なんてわかるわけない。
♪。.:*・゜♪。.:*・゜
ダイヤ「ちょっと外行ってくる~」
ロキ「ん~…」
あたしも元は人間なんだから人間界に居ても良くないのか?
それにロキとの出会いも人間界。
懐かしい感じがする。
ただ5年間居なかっただけでこれほど変わるほどなのか。
ダイヤ「…あれ?」
なんとなく歩いてたらある家に着いた。
見覚えはある。
でもなにか全然覚えてない。
?「○○○?」
ダイヤ「?」
母「○○○でしょ?!」
ダイヤ「あの…」
母「っ…!」
あぁ、お母さんだ。
そっか。
あたし"ダイヤ"の前は"パール"って名前だったんだ。
ダイヤ「久しぶり、お母さん」
でも帰る気なんてない。
この世界ではあたしは死んだ人。
そうされている。
だから母が帰ってきたと思ってることはおかしい。
あたしはもう死んだんだ。