第9章 気付いた想い
〜 ピッコロside 〜
デ「ピッコロさん、何か調べ物ですか?」
気の遠くなるような数の本が収められている神殿の書庫。
蓮達を送ってから、ピッコロはずっとこの部屋に篭っている。
ピ「ああ…ちょっとな」
ピッコロの手には地球の物ではない本が開かれている。
近くのテーブルにも同じような本がいくつも積み上げられていた。
デ「ナメック…?ナメック星について調べているんですか?」
積まれている中の一冊の本を手に取ってデンデが尋ねる。
ピ「ああ」
デ「僕も手伝いましょうか?」
ピ「いや、一人で大丈夫だ」
デ「そうですか。では、何かありましたら呼んで下さい。……あれ?これは……?」
積まれた本の下の方から、他の物とは少し違った本が飛び出している。
デ「えっと…『恋愛の心理』……?」
ピ「おわっ!!」
慌ててデンデの手から本を取り上げる。
ピ「これは…いや、ご、悟飯に貸していた物だ。今日返してもらったのでな、片付けようと置いていただけだ」
デ「ああ、そうなんですか!悟飯さん、ビーデルさんとの事で勉強しているんですね、きっと♪」
ピ「そ、そうだな」
(すまん、悟飯…)(汗
デ「では、ボクはそろそろ行きますね。調べ物、頑張って下さい」
ピ「ああ」
デンデが出た後も、書庫は深夜になるまで明るい光が灯っていた。
第9章 終わり