第6章 振り回される二人
その時、別の声が聞こえてきた。
「マーロンさん、誰かからお電話ですか?」
マ「うん。ピッコロのおじちゃんだよ」
少し間延びしたような声にマーロンが答えている。
ピ「おい、そこに誰かいるのか?」
マ「カメさんだよ」
(亀か!!そういえばそういうのもいたな)
わりと賢そうだった記憶がある。
(亀ならば大丈夫だろう…)
ピ「亀に電話を代わってもらえるか?」
マ「カメさんはひとじゃないよ?」
ピ「構わん。亀でいい」
マ「はーい。カメさん、どうぞ」
ひぃっ、私ですか!?とか聞こえてきたが、やがておずおずと亀が出た。
亀「は、はい。お電話代わりました」
ピ「ピッコロだ。用件だけ言う、よく聞け」
亀「はい~~!!か、かしこまりました…」(ガクブルッ
オレは蓮の事を簡単に話し、今夜ブルマの家へ集まるようにと説明した。
ピ「それから、今話したことを孫一家とヤムチャにも伝えておいてくれ」
亀「はっ、はい!!わかりました」
ピ「頼んだぞ」
電話を切り、ふぅと息を吐く。
(一気に疲れた…電話とはこんなにも疲れるものなのか……?だが、これでオレの仕事は終わったな。ベジータはまだ数時間は拷問が続くのだろう…いい気味だ)
オレはニヤリと笑うと、幾分スッキリした顔で神殿へと飛び立った。
第6章 終わり