第6章 振り回される二人
〜 蓮side 〜
ーー CC・リビング
ブ「ふぅ~ん、それじゃあ貴方…あ、蓮ちゃんね。蓮ちゃんは此処とは別の世界から迷い込んできちゃったってわけなのね?」
あたしとピッコロはリビングのソファに案内され、並んで座っている。
簡単に事情を説明すると、ブルマさんはコーヒーを飲みながら軽く頷いた。
特に驚いた様子もない。
この世界の神様であるデンデですら不思議そうにしていたのに。
あまり深いことを気にしない性質なのか、それとも単に肝が据わっているだけなのか。
どちらにしてもブルマさんという人はかなり大物かもしれない。
ピ「それでだな、蓮を元の世界へ戻すためにドラゴンボールを集めようと思うのだが」
ピッコロが本題に入る。
ブ「なるほど、それでドラゴンレーダーを借りに来たわけね。でも…残念だけどそれは無理よ」
ピ「どういう事だ?」
ピッコロが問い詰めた時、髪の逆立った男がこちらへと歩いてきた。
ブ「あら、食事はもう済んだの?あんたも座りなさいよ。蓮ちゃん、紹介するわね。私の旦那のベジータよ」
蓮「はじめまして。朝霧 蓮です」
立ち上がって挨拶すると、チラリとこちらを見て無言でブルマさんの隣にドカッと腰を下ろす。
ブ「相変わらず態度悪いわね〜!!ごめんなさいね蓮ちゃん。こいつ、愛想ないのよ〜」
ベジータさんは「フン」と鼻を鳴らし、そっぽを向いてしまった。
愛想はないけど、不思議と嫌な感じはしない。
ちょっとだけピッコロと似ているところがあるような気がする。