第4章 別世界
〜 蓮side 〜
デ「そうなんですか!?蓮さんはこの世界の方ではないんですか!?ふわぁ〜、不思議ですね〜!!」
さかんに感心(?)してんのはデンデ。
この世界の神様だという…。
(神様っつったら杖付いた白い長髭のじいさんってイメージあったけど、この神様はスッゲー可愛いな////)
見た目はピッコロそっくりだが、子供というわけではないらしい。
そしてあたしの傷を治してくれたのもデンデらしい。
(あんだけあった傷が綺麗サッパリ消えてる…流石は神様……)
蓮「怪我、治してくれてありがとな」
デ「そんな、止めて下さい!!お礼を言われる程の事ではありません////」
軽く頭を下げると、小さな手をブンブン振りながらしきりに恐縮された。
その可愛らしさに可愛いモノ大好きなあたしは心の中で悶える。
デ「それに、気を失ってた蓮さんを部屋まで運んだのはピッコロさんなんですよ」
ピッコロを見ると、腕組みしながら横を向いてる。
歩み寄って背の高いピッコロを見上げると、顔は横を向いたまま視線だけこっちを向いてくれた。
蓮「助けてくれてありがと」
ピ「う……うむ」
膝に手を付いて頭を下げると、なんだかよくわからない返事が返ってきた。
再び見上げると既に視線はあたしから外れていたが、よく見ると耳の先が少し赤い。
(もしかして………照れてんのか?うわ、可愛いかよ…////)
あたしは我慢出来ずに噴出してしまった。
ピ「なっ!?か、可愛いとはなんだ////!!」
さらに赤くなったピッコロを見てデンデやポポも笑い出した。
蓮「あー、腹イテェやw………ん?」
一頻り笑った後、ふと疑問に思う。
(あたし今可愛いって口に出したっけか…?)
ピ「オレは心が読めるのだ」
当たり前の様に言うピッコロ。