• テキストサイズ

【DB】彼岸花

第3章 トリップ


〜 蓮side 〜





ー お前は、今日から此処で暮らすんだよ ー




(酷く懐かしい記憶…)




ー 父さんと母さんは? ー


ー …父さんと母さんはね、遠くに行かなきゃならないんだ ー


ー 遠く? ー


ー ああ。でもいつもお前を見守ってるよ ー




(懐かしい…両親との最後の記憶…)




ー どうやって? ー


ー コレを、貴方に… ー




(あの時、母さんが渡してくれたのが…)




ー …勾玉? ー




(そうだ、その時貰ったのが…あの勾玉の首飾りだった…)




ー この勾玉の首飾りが…私達の代わりよ… ー


ー こいつが私達の代わりに、お前を守ってくれる ー


ー ホント?ー


ー ええ、本当よ ー


ー じゃあ、元気でな… ー


ー ねぇ、いつ帰って来るの? ー


ー わからない。けど、私達は…いつも……お前の事を…… ー





……そこで、あたしの記憶は途切れてる。
/ 122ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp