第11章 認めた想い
ト「それじゃあ早速家に帰ってママに言わないと!!迅兄ちゃん行こーぜ!!」
迅「おう!あ、けど蓮が…」
蓮「ん?」
トランクスに手を引かれる迅があたしに視線を向ける。
迅「蓮も一緒に来てくれよ」
蓮「あ…」
「ああ」と言いそうになって止める。
チラッとピッコロに視線を向けると、今まで見た事のない顔をしていた。
怒っている様にも見えるけど、とても悲しそうで辛そうな顔にも見える。
(ピッコロ……)
ピッコロの顔を見て凄く胸が痛んだ。
ズキズキして、何故かピッコロに悪い事してるような気がした。
だから…
蓮「悪りぃ迅。あたしまだ修行の途中だからさ、一緒には行けねぇわ」
またチラッとピッコロを確認すると、あたしの言葉が意外だったのか驚いた顔をしてる。
迅「修行?」
蓮「ああ、あたし今弟子入りして修行してんだよ。こいつにさ♪」
そう言ってピッコロの手を取ってこっちに引っ張る。
迅「そうなのか!?いやぁ、いつもうちの問題児がお世話になっております。こいつに手ぇ焼いたりしてませんか?」
迅は驚いた後「うちの子がいつもお世話になってます」みたいな感じで挨拶する。
ってか誰が問題児だコラ。
ピ「えっ、あ、いや、別に……」(焦
ピッコロもピッコロで迅の反応に戸惑ってる。
なんかいつもとキャラが違う。