好きになってもいいですか。~声優さんと恋をしよう~
第7章 デート
『…ここだよね』
目的の居酒屋にたどり着いた
が
『ああダメだ…緊張しすぎてお腹痛くなってきた…』
また大物声優さんが居るのではないかと思うと
想像するだけで心臓がバクバクする
『…よしっ』
私は意を決して中に入った
「いらっしゃっせ~!
あ、森川様のお連れさんですね!
ご案内しゃーっす!」
私の顔を見て
40くらいの男の店員さんが席へ案内してくれる
「こちらです!」
『あ、ありがとうございます』
「ごゆっくりどうぞー!」
連れてこられたのは
襖の前
多分、この奥に森川さんたちが居るのだろう
『失礼します…』
私は襖の片方をおそるおそる開ける
すると
「お!梢ちゃん
待ってたよ!」
『森川さん!お誘いいただきありがとうございます!』
四角い机の端に座っていた森川さんが声をかけてくれた
そして
「あ、梢ちゃん~
待ってたよ~!」
予想通り小野さんが酔いつぶれていた
『ふふっこんにちわ小野さん
随分飲んでますね?』
「こーゆー休みの日にしか飲めないからねー」
そうい言うと
小野さんは新しい瓶ビールに手をつけようとした
すると
「はいストップー
小野くんさすがに飲みすぎ」
「えーまだいいじゃないですか森久保さん~」
「翔太、将来小野さんみたいになるなよ」
「は、はい
飲みすぎには注意ですよね!
でも、僕はお酒強い方なので、
あんなにベロベロにはなりません!」
「噛み合ってねーな
ウケる」
まだ飲もうとする小野さんを止めているのは
森久保さん
話の噛み合わない蒼井さんと前野さん
そしてそれを見てる鈴木さんが居た
『うわお…』
またまた豪華な方々に会ってしまったものだ
「おい小野
梢ちゃん座れるようにちょっとずれろ」
「はーい」
「梢ちゃん、おいで」
森川さんに手招きをされ
転がっている小野さんを跨いで
空いたスペースにお邪魔する
『失礼します…』
すると