好きになってもいいですか。~声優さんと恋をしよう~
第7章 デート
「っよいっしょ…梢ちゃん、はじめまして」
森久保さんが小野さんを蹴って転がし、
私に声をかけてきた
『は、はじめまして!美南梢です!』
「そんな固くなんないで大丈夫だよ~」
『いや、でもこの状況でリラックスするのはちょっと…』
「梢ちゃんも飲みなよ~これうんまいよ~」
小野さんがゴロゴロ転がってきて近くにあったビールを手にする
『いえ…まだ未成年なんで…』
「ちょっと小野くん邪魔」
森久保さんは再び小野さんを蹴り飛ばし、
小野さんはボウエッ、と叫びながらその先に居る前野さんと蒼井さんに直撃した
「ったく…ごめんね~梢ちゃん」
『いえ、全然…』
「小野くんね、最近ずっと君のこと話してるんだよ?」
予想外の言葉に思わずえっ、と声をあげる
「梢ちゃん可愛いんだぞ~とか、俺もあんな従妹ほしいー、とかね」
『そ、そうなんですか…
ちょっと照れます…』
私は赤くなった顔を両手で包んだ
「…梢ちゃんって梶くんと付き合ってるの?」
『え!そ、そんなわけないじゃないですか!!』
(き、キスはしたけど…)
森久保さんはいたずらっ子みたいな目を私に向けてくる
私はなんだか心を見透かされそうだと思い、思わず顔をそらす