好きになってもいいですか。~声優さんと恋をしよう~
第5章 不安
(こうして見ると、梶さん結構体格いいんだな~…)
梶さん=細いイメージがあったからちょっと驚いた
(この背中におんぶされたのか…)
そう考えると、あの時の恥ずかしさがよみがえる
「ちょっとーなんでそんな後ろにいるのー?ほら、隣来て」
梶さんが振り返って私にてまねきをする
隣…
私はあなたにとって隣にいることが許される存在なのでしょうか
梶さんの隣にはいたい
けど
梶さんの顔にいつか泥を塗ってしまいそうで
新しい家が見つかれば梶さんと別れなくてはいけない
それまでに私が梶さんに執着してしまって
別れが辛くなってしまいそうで…
あなたを
好きになってしまいそうで
とても怖いんです
『…っはい!』
私は、この気持ちを悟られないように
元気いっぱいの返事をした