好きになってもいいですか。~声優さんと恋をしよう~
第3章 同居
「あの、えっとね?ここは梶くんの家なんだ」
『え』
「あと、梶くんが君をおぶってここまで連れてきたんだ」
(うそ…なんか私、すごい贅沢な体験をした気がする…)
ん?てことは、夢の中で嗅いだ匂いと、さっきベッドで嗅いだ匂いって……
『!下野さん!!』
「は、はい!?」
『さっき私が寝ていたベッドって、』
「…梶くんのベッドだけど」
やっぱり!!
あの、わたあめみたいな匂いは梶さんの匂いだったんだ!!
(うわ~なんか恥ずかしくなってきた…まさかおんぶされながら梶さんの匂いを嗅ぎまくってたなんて…)
「顔、赤いよ…?熱でもあるのか?」
『あ、いえ、ちょっと… あの、お水いただいてもいいですか?』
「うん、台所にある冷蔵庫にペットボトルがあるから、それ飲みなよ」
『ありがとうございます』
とにかく今は顔を冷やしたい…