第3章 「DNH企画」死神とハニーソルト
クタリと横たわるマリアンヌは、息を上げたまま気を失い、下半身は2人の大量の体液でベタベタになっていた。
そんな厭らしい姿をしばらく眺めていたかったが、春の夜といえど濡れたままでは風邪を引かせてしまう。
アンダーテイカーはバスタオルで自身とマリアンヌの身体を拭くと、横抱きに抱き上げた。
「今夜はここで眠るのは無理そうだね〜ヒッヒッ。」
片手でシーツを剥がすと、部屋の隅に放り投げる。
ビシャッっと水分を含んでる音がした。
勿論だがシーツだけではなくその下もびしょ濡れだ。
ひとまず洗濯は明日にし、アンダーテイカーは部屋を出た。
──カチャ──
この部屋はかつてマリアンヌに与えていた一人部屋だ。
今となってはアンダーテイカーが片時も側から離さなくなったため、この部屋は使わなくなってしまった。
狭いがクローゼットに机にシングルのベッドがある。
いつもより小さいベッドだが今夜はここで眠るとしよう。
しかし布団をめくりマリアンヌをベッドに寝かせた時だった。
「ん??」
マリアンヌの口元が微かに動いた。
──アンダーテイカーさ…ん…愛してる…──
「マリアンヌ……せっかくお終いにしてあげたのに、小生を困らせないでおくれよ。」
マリアンヌは本当に何もわかっていない。
ため息をつきながら自身もベッドに入り後ろから抱きしめると、マリアンヌの肌がいつもよりすべすべと滑らかにアンダーテイカーの手に吸い付いてきた。
「これは…」
これは、もしかしなくてもニナがマリアンヌによこしたハニーソルトの効果だろう。
アンダーテイカーはマリアンヌの身体を隅々まで撫で上げると、その潤いを帯びた滑らかな感触に再び下半身が熱を上げてしまった。
「困ったなぁ…小生、明日の朝まで我慢しなくちゃいけなくなったよ…」
もうすでに待ちきれなくなってしまったアンダーテイカーだったが、どうすることもできない。
今夜は仕方ないと諦めカーテンをしめると、そのまま眠りについた。