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君は小生の宝物/葬儀屋/黒執事

第3章 「DNH企画」死神とハニーソルト




「マリアンヌのココに入ってる物だよ〜?」


アンダーテイカーはマリアンヌのポケットを指さした。


ニナから貰ったもの。


別に悪い物を貰った訳ではないが、バレてしまえばとんでもない展開になる事は容易に想像できていたので、マリアンヌはこっそり使うつもりでいた。

しかし…バレてしまっていたとは。




「(…………。)」



「あれれ〜?マリアンヌ〜、隠し事は関心しないなぁ〜。」


アンダーテイカーが右に左に顔を覗き込む。


「(うぅ……)」


もう逃げ道はないかと諦め、マリアンヌは洗剤の付いた右手を2.3回ピッピッと振って泡をはらうと、アンダーテイカーの手に、ニナから貰った物を正直に告白した。


「(隠していた訳ではありません…ニナさんからは、ハニーソルトという今ロンドンの女性の間で流行っている入浴剤を頂いたんです……)」


書き綴った後に恐る恐るアンダーテイカーの顔を見上げると、ニタリと悪い笑みをこぼし、怪しい笑い声を上げた。


「イッヒッヒッ、ニナもいい物くれるじゃないか。」


マリアンヌは顔を強張らせながらその続きに耳を傾ける。


「マリアンヌ〜、今夜は一緒にお風呂に入ろう♪」


……やっぱりそうきたか!!

予想通りの発言に驚きこそしなかったが、だからといってその内容は受け入れ難いものだ。

今まで情事で幾度も裸を見られてきたが、明るい浴室で自ら裸になってアンダーテイカーの前に出るなど、絶対にできる気などしなかった。


「(そ、そんなのできません…!)」


もちろん、応じることはできない旨を返すが……


「え〜〜〜?!マリアンヌ一緒に入ろうよ〜、小生と一緒に入ろう〜、きっとニナだってそのつもりでくれたはずだよ?」


「(……!?)」


いや!それは断じてないだろう!そんなつもりでいたならニナはアンダーテイカーに直接渡してるはずだ。変態葬儀屋と呼ぶ彼女がわざわざ自分に渡したとなると、それは私だけで使ってねというメッセージも込められている様にも感じる。


「(そ、それじゃあアンダーテイカーさん先に入って下さい…一緒に入るなんて…恥ずかしくて無理です!)」



しかし、そんなんで引いてくれるようなアンダーテイカーではなかった……







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