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君は小生の宝物/葬儀屋/黒執事

第13章 愛しているから不安なのです





「……っ!!…あぁ、ゴメン…本当に大丈夫だったの?」



「中に出した事?…意外と男の人って知らない人多いのよね。別に中に出したからって、いつでも妊娠するわけじゃないのよ。」


「え??」


「詳しく話してもピンとこないと思うけど…まぁ簡単に説明すると、今の私はサイクル的に、妊娠してしまう時期じゃないから大丈夫ってこと。」


「そう…なんだ……?」


ロナルドは分かったような分かってないようななんとも間抜けな返事をしてしまった。


「そう、だから大丈夫よ。それにしても、気づいてる?フフフ…お互い大変な事になってるわよ?」


ソフィーがまだ繋がったままの部分を指さしながらクスクスと笑いだした。


「わっ!ゴ、ゴメン…いっぱい出しちゃったね…あそこ、狭いけどシャワー室だから、先に浴びてきてよ。タオルはかかってるから。」


「シャワー室までついてるの?豪華ね!じゃあ遠慮なく…」


ロナルドがシャワー室を指さして案内すると、ソフィーはベットから降り、少し気怠そうにしながらもそのままシャワー室に入っていった。




────────────────



そして、入れ替わるようにロナルドもシャワーを済ませて部屋に戻ると、ソフィーは服を着て、ショールを肩にかけて立っていた。


「あれ?部屋…戻っちゃうの?」


ロナルドは様子からして泊まっていくものだと思っていたため少し拍子抜けした様な質問をしてしまった。


するとソフィーはゆるりと微笑み、シャワー上がりでまだ濡れた髪の毛を拭いているロナルドに近寄ると耳元で囁く。


「私は泊めてなんて鬱陶しい事を言う女じゃないのよ。ロナルドさえ良ければ明日もくるから、また楽しみましょう?」


「ソ、ソフィー…?」


そう告げると、ソフィーは色っぽくウインクを飛ばしてロナルドの部屋から出て行った。


「…………」


結局する事だけして帰ってしまったソフィー。

女という生き物は、事後もベッドを共にした相手とイチャイチャしたがるモノではないのか?ロナルドはそう認識していたため、泊まっていってくれても問題なかったのだが、ソフィーは実にドライな対応で部屋に戻ってしまった。



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