第6章 死神とスパイス
──★おまけストーリー★──
店に着くとアンダーテイカーは寝室までマリアンヌを横抱きに抱えて走っていく。
そしてベッドに座らせ草履と足袋を脱がせてやると、かわりにスリッパをだしてやった。
「(あ、ありがとうございます……)」
「マリアンヌ〜これでもう足は大丈夫だね?」
「(は、はい…)」
「じゃあ次は小生が楽しませて貰うよ〜」
そう言うと、マリアンヌを立たせて帯をほどき始めるアンダーテイカー。
「マリアンヌ〜、準備はいいかい〜??」
「(え?準備とはいったい……)」
ニヤニヤと何やら楽しそうだが、マリアンヌにはまったく意味が分からない。それに準備とはいったい何の準備なのだ。
疑問符だらけのマリアンヌだったが、そんなことにはお構いなしに、アンダーテイカーは持っていた帯の端を思い切り引っ張った。
「それ〜〜〜〜!!イ〜ヒッヒッ!!」
「(キャア!!キャアアアアア!!!)」
アンダーテイカーが帯を引っ張ると、マリアンヌはその力に負けてクルクルと回りだしてしまった。
「いいねぇ!いいねぇ!小生はコレがやりたかったんだよ〜」
「(な、何なんですかいったいこれは……)」
突然自分の身体が回りだし、マリアンヌはパニック寸前だ。
「マリアンヌ、こう言うときは“お許し下さい、お代官様〜”って言うのが日本流なんだよ〜」
「(え?えーー?)」
日本の知識に乏しいマリアンヌでも、これは違うだろうと即座に判断できる。
これは完全にアンダーテイカーの趣味の世界だ。
クルクルとまわり帯が全てほどけると、アンダーテイカーが振り袖を後ろからするりと脱がす。
着物を脱がされてしまえば、その下に着ているのは薄い肌着と長襦袢のみだ。
「長襦袢だけの姿ってなんか官能的で、コルセットの下着姿より色っぽく見えるから小生好きなんだよね…」
ジリジリと詰め寄るとマリアンヌの唇を奪い、そのままベッドに沈めてしまう。
「やっとベッドで2人きりになれた。たっぷり可愛がってあげるからね〜」
「(もう……アンダーテイカーさん…程々にして下さいね……)」
今宵も長い夜になりそうだ。
──★おまけストーリー★fin──