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君は小生の宝物/葬儀屋/黒執事

第5章 死神は御満悦




「イッヒッヒッ、お利口さんだね〜さぁ、小生に早くマリアンヌの熱いキスをおくれ。」


アンダーテイカーはうずうずと待ち遠しそうにマリアンヌを急かすが、身長差があるため立ったままでは背伸びをしても届かない。


「(あ、あの……したくても、届かないんですが……)」


「あぁ、そうだったね。」


マリアンヌは恥ずかしそうに上目遣いで訴えると、アンダーテイカーはいつものイスに腰掛け膝の上に跨がらせた。


「これならいいだろ?」



ニコリと首を傾げながら、頬杖をつきマリアンヌがやってくるのを楽しみに待った。





「(……………)」






………心から愛している、愛しい愛しい私だけのアンダーテイカーさん。


………どれだけ私が人間に絶望しようと貴方が側にい続けてくれる事に嘘も偽りもない筈なのに、本当に心配をかけてしまった。



………ごめんなさい、アンダーテイカーさん……




マリアンヌは心の中で心からの謝罪の言葉を呟くと、目の前にあるアンダーテイカーの長い前髪をパラリとめくってみた。

そこから見えたのは、目を細めて慈しむように見つめ返してくれる大好きな死神の大好きな黄緑色の瞳。



その美しい瞳に胸を高鳴らせると、そのまま両腕を頭の後ろにまわしてゆっくりとマリアンヌは唇を重ねた。



「(……ん…)」




アンダーテイカーの要望通り、舌を絡ませ一生懸命“熱い”キスをする。




思えば鳩の看病に明け暮れていた為、アンダーテイカーと触れ合うのは実に数週間ぶりだった。



マリアンヌの体調も気遣ったのだろう。



その間、アンダーテイカーは無理にマリアンヌを抱こうとはしなかった。


すっかり体調を取り戻した身体で久しぶりに触れる唇の感触はとても心地良く、自然と下半身に潤う様な感覚が走る。



アンダーテイカーも同じ気持ちでいてくれてるだろうか。マリアンヌは確かめたくて、深く深く舌を侵入させていった。



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